86年前の1937年(昭和12年)4月6日、1機の飛行機が立川飛行場を離陸した。飛行機は「神風号」と名付けられ、当時、「亜欧連絡飛行記録」と言われていた、イギリス人やフランス人でも達成出来なかった東京~ロンドン間100時間飛行に挑戦する為の離陸であった

機体は陸軍の要請により三菱重工が設計・製作したキ15試作機(のちの九七式司令部偵察機)を使用

キ15のキャノピーを低くする改造を施し、名前は企画した朝日新聞の公募により「神風号」となった

4月6日に出発した神風号は、給油・休憩の為に9地点に着陸した後、4月9日に無事ロンドンに着陸。飛行距離15,357km、平均速度300km/h、計94時間17分56秒で飛行し、「亜欧連絡飛行記録」を樹立した。給油・休憩を除く実飛行時間は、51時間19分23秒であった

往路の垂直尾翼は「J」のマークと三菱重工の社名だけであったが、帰路の垂直尾翼には「東京ーロンドン 九十四時間」の文字が書き加えられた

モデルはファインモールド社の1/48スケール「亜欧連絡航路最速記録機 神風号」(税込価格3,960円)