新潟県の代表的なローカル私鉄として存在した新潟交通と蒲原鉄道。方や、新潟鉄道の車両が殆ど解体されてまったのに対し、方や、蒲原鉄道の車両は殆どが保存されているという、その鉄道や車両に対する地域の方々の愛着は両極端である

モハ1は、大正12年に蒲田車輛製作所で作られた蒲原鉄道開業時の11m車両。村松駅構内に残されていた車体を復元したものなので床下機器等はないが、貴重な車両。冬鳥越駅のあった冬鳥越スキーガーデンに保存中 2003年8月

昭和5年に日本車両で作られた半鋼製の12m車両、モハ11。1本のパンタシューが折れてしまったままなのが痛々しかった 新潟県五泉市村松城跡公園にて保存中 2001年7月

2003年8月には、塗り直しされていたが、モハ11のパンタはそのままであった。現在は覆いの屋根が付けられたようであるが、状態は確認出来ていない

モハ11の台車は、製造当初より履いていた東洋車両製台車

新潟県阿賀野市安田民族資料館のモハ51。モハ11と同型のモハ13は、昭和29年に主要機器をモハ41に譲り、代わりにモハ1の主要機器を搭載してモハ51と改番し使用された 2001年7月

モハ51の台車は、モハ1より譲り受けたブリル76E-1

モハ51 2003年11月には、塗り直しを受けて奇麗だったが、安田民俗資料館は、現在、休館中となっている。ストリートビューで見てもだいぶ荒れ果てた感じで、車体はまだ確認は出来るが、朽ち果てる前に救出が待たれる

その安田民俗資料館に移築された蒲原鉄道本社社屋で、旧村松駅の駅舎 2003年8月