大学に入学し何気なく加入した鉄道研究会の新入部員歓迎旅行は、日光の下今市となった。当時、SL以外(特に私鉄には)余り興味のなかった私には、何とも乗る気のしない旅行であった。とは言え、レールの上を走ってくる車両に反応してしまうのは「鉄」の性。途中からは気合を入れての撮影となった

東武鉄道1720系DRCが特急「けごん」「きぬ」に就任したのは1960年(昭和35年)。1958年(昭和33年)に走り出した151系(こだま型)に似ているとはいえ斬新なデザインであった 東武鉄道日光線明神~下今市間 1973年(昭和48年)5月

1959年(昭和34年)、国鉄が東京~日光間に、その後「日光型」と呼ばれるようになる157系新型電車を投入した為、それに対抗する車両として東武1720系が登場した

日光街道の両脇に続く杉並木を分断するように日光線は走っている

この頃の特急「けごん」は浅草~東武日光間を、ノンストップ1時間41分で走っていた

日光線の下今市駅から分かれて鬼怒川公園までの鬼怒川線を直通運転する特急には「きぬ」と名前が付けられた。単線区間を走る特急には違和感がある

鬼怒川線大桑~新高徳間で鬼怒川を渡る特急「きぬ」 1973年(昭和48年)5月

5700系6連で運転されていた快速「たびじ」 東武鉄道日光線明神~下今市間 1973年(昭和48年)5月

東武鉄道1720系DRC特急「けごん」は31年間使用され1991年(平成3年)8月に引退。100系「スペーシア」にその座を譲ったが、「スペーシア」も既に使用開始から29年が過ぎようとしている