日暮里駅から谷中銀座を抜けて、不忍通りを団子坂下方面に歩いた辺りは、戦災にも遭わなかったので住宅が密集しているのだが、そこから50m程入った場所に忽然と緑に覆われた「くぼ地」が現われる
「須藤公園」と命名されたその公園の木々は、かなりの大木。本郷台地の縁に位置していて、崖からは滝の様に水が流れ出ている
湧き出た水は、くぼ地の真ん中に大きな池を作り、ご多分に漏れず弁財天が祀られていて、池は弁天池と呼ばれている
東京スリバチ学会会長の皆川典久氏著「東京スリバチ散歩」(実業之日本社刊)によると、この場所は江戸時代には加賀藩支藩である大聖寺藩下屋敷だったそうで、その後、政治家・品川弥二郎、実業家・須藤吉左衛門と所有者が移り、1933年(昭和8年)に東京市に寄付されたとの事。それで「須藤公園」だったんですね~