オーストリアのナローゲージは殆どの鉄道が軌間760mmである。隣国スイスの殆どの私鉄が1,000mmか800mmなのに、なぜか微妙な違い。この理由を紐解くには、歴史、文化面からの考察が必要で、話が長くなりそうなので割愛する
オーストリア中部の町、シュタイアー。そこから40km先のクラウスという町までシュタイアータル鉄道(StB)が走っていた。現在は、シュタイアーローカル駅~グリュンブルク駅間が保存鉄道となり、名前もシュタイアータル・ミュージアム鉄道となっている。
シュタイヤータル鉄道(StB)の代表的蒸気機関車が、沿線の町の名前を付けられたNo.4「MOLLN」(モル)。5台の同形機が存在したが、異様に長い煙室と後退したヘッドライトが特徴のC1タイプタンク機関車である
訪れた時は、シュタイヤータル鉄道ではなく、オーストリア国鉄からイプスタール鉄道への乗換駅であるキーンベルク・ガミングで保存されていた
かなりクラシカルであるが品がある顔立ちだ
1890年クラウス・リンツ社製。製造番号2256
全ての写真は、1996年9月撮影