東京駒込、六義園(りくぎえん)近くの不忍通りを走っていると「東洋文庫」という不思議な名前の施設がある。以前から気になっていたが、やっと立ち寄る事が出来た

この「東洋文庫」は、東洋に関する図書、資料の収集とそれらの研究、また、所蔵資料の閲覧が出来る図書館を運営し、併せて、2011年(平成23年)からは収蔵品の公開をしているとの事で、その建物が不忍通りから見える「MUSEUM」であった

「入っても良いのかな?」と思わせる位に地味な入口。この東洋文庫の創設者は、自ら日本の古書や東洋学関係の図書を収集していた岩崎久彌(ひさや)。三菱財閥総帥・岩崎弥太郎の長男である

東洋文庫のコレクションの中でも中核を成すのがこの「モリソン文庫」。コレクションは、モリソンが北京駐在中の20年間に収集した欧文で書かれた東洋に関する図書24,000冊と地図やパンフレットで、1917年(大正6年)、モリソンがオーストラリアに帰国する際に岩崎久彌が購入したもの。鳥肌が立つ必見の空間だ

チベット語の「法華経写本」。当然、全く分らないのだが、中を開いてみたくなる。館内はフラッシュは使用出来ないが、撮影はOKである