所用で横浜に宿を取った。ホテルのブラインドを開けると「みなとみらい21」が眼下に広がる。一際目立つ日本丸から右方向を見ると、この景色の中では不自然な歩行者専用道と築堤が目に入ってくる
手前の道路との角度からしても、鉄道の廃線跡としか思えない築堤が続く。地図を見ると「汽車道」とあり、間違いなく鉄道の築堤である
横浜と新港埠頭を結んでいた横浜臨港線という貨物専用線の遺構であった。良く見ると歩道の左側にはレールを残してあるようで、2基のトラス橋も美しい
手前の橋は「港一号橋梁」と呼ばれ2基の桁橋と共に設置されていて、1909年(明治42年)に竣工したアメリカン・ブリッジ社製のトラス橋である。後方のロープウェイは、今年4月にオープンした桜木町駅と新港地区を結ぶ「ヨコハマ・エア・キャビン」
奥の橋は、「港二号橋梁」と呼ばれ「港一号橋梁」と共に1909年(明治42年)に竣工したアメリカン・ブリッジ社製のトラス橋である
このプロムナード「汽車道」は、この先でホテルの下の欠き取られた部分を貫くという憎い演出もされている。後方には、赤レンガ倉庫、大桟橋の客船、ベイブリッジ、大黒埠頭の自動車運搬船が見えていて、この地区の新旧取り交ぜてデザインされた景観が実に素晴らしい