2005年5月、武蔵工業大学鉄道研究会主催の団臨が上野~横川間往復で運転される事になり、便乗させていただいた。客車は「サロンエクスプレス東京」、往路の機関車はEF55 1号機、復路はEF65 1102号機が前になるというプッシュ・プル運転で行われた
EF55 1号機は、流線型車両がブームとなっていた1936年(昭和11年)に製造された機関車で、片側にのみ運転台がある極めて特異な電気機関車である。デビュー当時は、東海道本線で特急列車の先頭に立って活躍したが、使い勝手の悪さから高崎第二機関区に転属して「普通使い」されていたが、1964年に中央鉄道学院の教習用となり廃車となった 横川駅にて2005年5月
流線型の1エンドに比べ、2エンドには小さいデッキがあるのみで、何もない
製造は日立製作所。1978年(昭和53年)に準鉄道記念物に指定された事で、運命が動く。電気機器は内燃機関に比べると圧倒的に復元が難しいが、何と1986年(昭和61年)に大宮工場で動態復元され、息を吹き返した
横川駅に停車中のEF55 1号機。撮影用に武蔵工大の校章が付けられた
トーベ・ヤンソンの絵本キャラクター「ムーミン」に似ていることから愛称は「ムーミン」。EF55 1号機は1986年の復活後、2009年まで運行され、その後、再び廃車となっていたが、何と2015年には鉄道博物館のセンターにあるターンテーブルに乗る事になる・・・強運なパワーは、ムーミン譲りか
運転席の側面窓とドア。ATS-Pも搭載。ドアにガラス窓がないのは、どのような理由によるものなのだろうか?
プッシュ・プルの相手はEF65 1102号機 2005年5月
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