先日紹介した「旧新橋停車場」の2階には「鉄道歴史展示室」が設けられていて、小さいながらも色々な企画展が行われている。現在開催されているのが「鉄道博物館100年のあゆみ1921-2021」で、7月3日(日)までとなっている

パンフレットを見て驚いたのは、全く知らなかった鉄道博物館の存在。現在、大宮にある「鉄道博物館」と、2006年(平成18年)まで万世橋にあった交通博物館(戦前は「鉄道博物館」)は知っていたが、万世橋の前にも「初代」鉄道博物館が存在していたとは

1921年(大正10年)10月14日に、鉄道開業50周年記念事業として初代「鉄道博物館」がオープンしていたのだ。場所は東京駅北側の山手線高架下で、実物車両も高架の上に約30輌を展示していたというから、どんな車両が展示してあったのか見てみたかったものだ

残念ながら、この初代交通博物館は2年後に発生した関東大震災のため大半が焼失してしまったそうだが、2年後に再開して1936年(昭和11年)に万世橋の鉄道博物館が出来るまで存続していたとの事である