北海道における鉄道発祥の地と言えば、小樽の手宮である。小樽港に近い手宮には機関庫が造られ、手宮を起点として幌内鉄道が1880年(明治13年)に札幌まで開通し、後に「国鉄7100形」と呼ばれることになるアメリカ・ポーター社製の「弁慶」「義経」が活躍していた

この広大な手宮機関区の敷地跡に「小樽市総合博物館」(旧・国鉄の「北海道鉄道記念館」)が開設されている。「旧手宮鉄道施設」として国指定の重要文化財となっていて、およそ50輌の車両が屋外展示されている 2020年(令和2年)6月

国鉄型ディーゼル機関車の中でも入替機を除くと最小クラスのDD16。遠目からでもDE10との「一目瞭然の差別化」を図る為か、エンジンボンネット側面に白線がない

17号機は、1971年(昭和46年)製で、翌1972年に弘前機関区から小樽築港機関区に配置換えとなって1986年(昭和61年)まで使用された

第2エンドにチョコっと付いたボンネットがチャームポイント

設計段階から入替え用機関車として製造されたDD13。611号機は、北海道の苗穂機関区、小樽築港機関区と移動して1986年(昭和61年)廃車。DD16、DD13とアートプロの製作予定機関車が並んでいる

DE10は、支線の列車牽引と入替え作業の両方が出来る様に設計された万能のディーゼル機関車。709輌が製造されたことかも汎用機関車であったことが窺える。503号機は五稜郭機関区、釧路機関区、苫小牧機関区、鷲別機関区と道内を移動し1986年(昭和61年)廃車