1983年(昭和58年)まで、高崎線の熊谷駅から妻沼(めぬま)町まで東武鉄道熊谷線という非電化路線があり、東武鉄道が自社発注した3両のキハ2000(2001~2003)が走っていた。廃線後、その中のキハ2002が、妻沼町立展示館(現在は、熊谷市立妻沼展示館)に引き取られる事となった

1954年の東急車両製。改造されて豚の鼻の様になったライト以外は、往時の流行が偲ばれる 2008年2月

同型の鹿島鉄道キハ430と比べると正面窓が天地方向に長く、バランスの取れた湘南顔である。ただ、このスタイルに東武のセイジクリーム一色の塗装は悲しい 以下の写真は2005年5月撮影

建物から張り出した屋根の下なので、露天よりは遥かに良い環境

展示の際に、オリジナルに戻して欲しかったヘッドライト

座席はセミロングシートであったが、運転席の脇はロングシートになっていて、鉄道ファンにはたまらない展望席であった(末期は「優先席」となっていた)

台車は戦前からある菱形台車の流れを汲む車東急車両製TS-102