熊野三山は、「熊野那智大社」「熊野速玉大社」「熊野本宮大社」の3神社と、隣接する「青岸渡寺」及び「補陀洛山寺(ふだらくさんじ)」の2寺院の総称で、神仏習合により密接な関係を持ち、「熊野詣」として多くの信仰を集めている
和歌山県田辺市に設けられている「熊野本宮大社」
鳥居が渋いですね。平坦そうだが、この先から本殿へと続く150段以上の石段が始まる
檜皮葺(ひわだぶき)の立派な社殿
熊野牛王神符(くまのごおうしんぷ)は、カラス文字で書かれた熊野三山(本宮・新宮・那智各大社)特有の御神符で、鎌倉時代には既に「誓約書」の用紙として使用されていたようで、いつから存在しているのか分からないそうである
熊野三山と言えば「八咫烏(やたがらす)」だが三社によって八咫烏の神紋が違う。日本サッカー協会がシンボルマークとして使用した事で知られる「八咫烏」は、三本足の烏として有名だが、神武天皇を導くために天照大神が「烏」を遣わしたと日本書紀には書かれているのだが、三本足とはどこにも書いてなく、いつ三本足になったのか分からない
熊野本宮大社は、熊野川の中州である大斎原(おおゆのはら)の地に創建されていたが、1889年(明治22年)8月に発生した大水害により、主だった四社以外の建物は全て流されてしまい、現在の高台に移築された。大斎原には2000年(平成12年)、鉄筋コンクリート造の日本一高いという大鳥居(高さ33.9m、横42m)が建てられている
熊野三山は、2004年(平成16年)7月に、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産として登録されている