1971年2月、当時はまだ只見線は小出から出て大白川が終点となっていて、この年の8月に迫った只見までの延伸を待っている時期であった。除雪車こそディーゼルに置き換えられていたが、旅客列車はC11が牽引していた。大白川~入広瀬間には「柿ノ木」と言う臨時の停車場が存在していて、周りには集落もあった
入広瀬駅を出発して行く63号機。「虎塗り」と書いたのは正面の煙室に書かれた黄色と黒のツートン模様。モノクロ写真ではさほど目立たないが、雪の中ではかなり目立つ
配置区名札には「岡」。長岡第一機関区である
入広瀬を出て暫く行くと、守門神社の鎮守の森。この日のSLは虎塗りのC11 63号機。「この日の」と書いたのは、只見線では1日1両の機関車がその日のすべての旅客列車を牽引していたからで、同じ日に違う機関車を見る事は原則なかった 入広瀬~柿の木間 1971年2月
鎮守の森を越えると破間川(あぶるまがわ)に沿って左にカーブしていく
除雪作業員によって線路内に投げ込まれた雪の脇をゴリゴリとスノウプロウを当てながらゆっくり進む
やがて、除雪車が現れて、雪を破間川(あぶるまがわ)に投げ飛ばし、この日の除雪作業は終了
46年前のゆったりとした冬の一日である