1973年に函館本線からC62が消えて13年後の1986年。北海道鉄道記念館に保存されていたC62 3号機を動態復元しようという話が持ち上がった。そして、2年後の1988年4月29日、15年振りにC62が運転を再開した

運転再開に先立ち行われた試運転を撮影することが出来た。1973年以来15年振りにファインダーにC62が飛び込んで来た時には、思わず目頭が熱くなった

倶知安~小沢間の峠は、クマザサの上にまだ雪が残っていて、空気はひんやりしていたが、その空気を吹き飛ばすようなC62の迫力である

二度と見る事はないと思っていたC62が函館本線小沢~銀山間を走る。このスピード、煙、ジェット機のような音は、他の機関車では見る事が出来ない

復活時は、臨時快速「C62ニセコ号」として小樽~倶知安間で運転された。倶知安駅では、29日からの復活運転に備えて入念な打ち合わせが行われていた