クラウス15号機は、1889年(明治22年)にドイツ・クラウス社で製造されたBタンク機関車で、当時の九州鉄道により日本へ輸入されている。九州鉄道から、日本国有鉄道の前身である鉄道院、東京横浜電鉄と移動した後の1931年(昭和6年)に北海道に渡り、北海道留萌鉄道から北海道雨竜郡沼田町にあった明治鉱業昭和鉱業所に移動して1967年(昭和42年)まで活躍した。鉄道院時代の1906年(明治39年)に形式称号規定により「10形・15号機」となり、以後そのナンバーが使用されている。昭和鉱業所の閉山後は、沼田町、大井川鉄道と移ったが、幸運な事に、その後、沼田町に返還され、現在のような保存となった

現在は、沼田町のほろしん温泉ほたる館前に展示されているが、驚くほど美しく、今にも動き出しそうだ。担当される方の愛情と努力が伺える

美しい機関庫から日中は引き出されている。機関車が白樺の新緑に映える

ロッドも磨き上げられて美しい

サンドドーム(砂箱)の砂まき装置操縦棒が前進、後進用2本別々にある

斜めに広がった煙室脇の主蒸気管カバーがクラシックで古典機らしい

庫の中に飾ってあった写真を勝手に撮らせていただいた。当時の雰囲気が伝わってくる良い写真だ