フルカ山岳蒸機鉄道(DFB)その2 HG2/3
DFBの前身フルカ・オーベラルプ鉄道(FO)がフルカ・トンネルを開通させた1982年に廃止となっていた旧線を使用して、夏の間(6月下旬~10月上旬)蒸気機関車を走らせようと1992年にボランティアによる活動が開始され、2000年からレアルプ~グレッチ間が開通した。2010年からは旧線全線が開通してレアルプ~オーバーヴァルト間18kmの運転となった。
最大勾配118‰のためアプト式のラックシステムを採用している

2001年当時、DFBその1で紹介したHG3/4の他にDFBにはもう1台タンク機関車があった。それがHG2/3。このHG2/3は、FO(フルカー・オベラルプ鉄道)と乗り入れを行っていたBVZ(ブリーク・フィスプ・ツェルマット鉄道)で使用されていたタンク機関車で、車軸配置B1、動輪2軸が前方に寄っていて尻餅をつきそうなスタイルが特徴である 2001年10月

フロントビーム上に角材が括り付けられていた。日本のテレビ局の取材が数日前にあったそうで、その撮影用か? 1995年9月

1993年10月、ボランティア活動が始まって間もない頃。当時は、図面や部品が事務所で売られていて、募金も行われていた。車両も集まり出し、6号機もターンテブルに乗せられ調整中であった

2001年当時の終点グレッチより見たローヌ氷河。氷河は、中央の下方(廃屋の後方)まであったのだが後退して、遥か上方に氷河の先端が顔を出しているのが見える

マッターホルン・ゴッタルド鉄道のレアルプ駅。DFBのレアルプまでは歩かなくてはならない。右はフルカ・トンネルへの本線。左は車に乗ったままトンネルを越える列車の自家用車乗り込みホーム  2001年10月

1993年当時の車輛積載列車。一番後方より車を自分で運転して乗り込み、乗り込んだら前方に走り、前に詰めて停車。降りる際は、前方の車から順番に降りる

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