金剛證寺(こんごうしょうじ)は三重県伊勢市にある臨済宗の寺院で、朝熊山(あさまやま)の中腹、とんでもない山の中に忽然と現れる大寺院である

下から見上げる仁王門。6世紀半ばの創建というから、とてつもなく古い寺院なのだが、長い間荒れ果てていたそうである。たまたま伊勢神宮の北東、鬼門の方角にあったことと、当時の神仏習合の流れに乗って伊勢神宮を守る寺として有名になり伊勢志摩で最大の寺院となっている

庭園も広く、空海が掘ったと伝わる池

伊勢神宮だけでは「片参り」と言われ、金剛證寺と併せて詣でる事で初めて願いが叶うとされている。伊勢神宮に行かれる方は是非こちらにも!

庭園から一段高い場所に重要文化財の本堂がある。本堂は1609年(慶長14年)に徳川家康の命を受けて姫路藩主の池田輝政が建立したもので、本尊の虚空蔵菩薩と共に天照大御神を現す神鏡も祀られている

伊勢神宮との結びつきが強く、20年に一度行われる式年遷宮の翌年に本尊の虚空蔵菩薩が開帳されている。そして、驚くことに、仏事では樒(しきみ)ではなく榊(さかき)が使用されている

伊勢志摩スカイラインの開通後は、車で門前まで行ける様になった