2004年(平成16年)、ナローゲージ・ファンにビック・ニュースが舞い込んだ。神戸在住の実業家の方が亡くなられ、その方が所有していたトンネルの中から頚城鉄道の車両が出てきたというのである。それも、トンネルの一番手前に置いてあった車両こそ流石に損傷が激しいものの、その奥の車両達は殆ど廃止頚城鉄道線廃止当時のままという驚くべき内容であった

頚城鉄道廃止から33年。ファンにとっての歴史的発見から、2年ほど経った2006年(平成18年)11月、保存車両を見学する機会をいただき、百間町車庫を訪れた。木造の気動車「ホジ3」は、既に車体外側部分は綺麗にレストアされていた 

しかしながら、床下機器は全てこの有様で、動態化までには困難が予想された 2006年(平成18年)11月

6年後に伺うと床下周りも含めて綺麗にレストアされていたが、まだ動態化までには至っていない様子であった 2012年(平成24年)10月

今にも走り出しそうなホジ3であった 2012年(平成24年)10月

あの錆が嘘のようになくなっていた。関係者の方々の努力に頭が下がる 2012年(平成24年)10月

そして、さらに2年後、ついに「動態化された唯一の木造気動車」としてホジ3は復活した 2014年(平成26年)10月

2軸木造客車の脇で休むホジ3。木造気動車の復活とあって、当日は大勢の来場者で賑わった 2014年(平成26年)10月