JR東海の鉄道博物館「リニア・鉄道館」を訪ねたが、このやる気の見えないネーミング「リニア・鉄道館」に加えて、センスのない展示方法にガッカリし、帰路、基本的に乗り物は何でも好きであるので、愛知県長久手市にあるトヨタ自動車が運営する「トヨタ博物館」を訪ねた

トヨタ博物館というのでトヨタ車だけかと思いきや、外国車も数多く展示してあり、さらに、国産他社の自動車も展示していて、流石はトヨタと思わせる「自動車博物館」である。写真はいすゞ自動車のベレット1600GT。若かりし頃の憧れの車である。そして、この博物館で一番興味を引いたのは、何故か博物館の展示室には入れてもらえず、外に展示してあったボンネット・バスである

トヨタ FB80 1963年(昭和38年)式 富士重工車体
同型でガソリン車とディーゼル車があったが、保存車はガソリン・エンジン車。表示板は「トヨタ博物館」ではなく架空でもよいから「◯◯バス」と入れて欲しかった。せめて「豊田自動車」かな。構内の走行が可能な状態で保存されている 2012年(平成24年)2月

トヨタはかつては大型バスを生産しており、1970年代までは、通常の路線用の車両を作っていたが、グループ傘下企業の日野自動車に譲り撤退した。その為、他のメーカーよりも残っているバスは少なく、この車もインドネシアに輸出し、地元の警察で使用されていたものを逆輸入し、日本仕様にレストアしたものである

丸みのあるボンネットが特徴のトヨタのボンネットバスのデザインの中で、1957年から1965年に製造されたグループ。ガソリン車はディーゼル車と平行して生産。塗装はトヨタのカタログカラーである。(バス説明文:竹内 聡)