岐阜県を走る東海道本線大垣駅から荒尾駅を経て美濃赤坂駅まで僅か5kmの盲腸線が出ていて、美濃赤坂線とか赤坂支線と呼ばれているが、時刻表の名称にはハッキリ「東海道本線」と書かれている。この不思議な「東海道本線美濃赤坂駅」から更に奥へ鉄路が伸びていて、既に旅客営業を廃止しているものの、1日3往復の貨物定期運用を行っている鉄道がある。西濃鉄道である
数日前のヤフーニュースに「岐阜県の貨物鉄道に改善命令...杜撰な保安取扱いや検査」という文字が躍った。「岐阜県の貨物鉄道」とは、もしかして先日のブログで書いた「西濃鉄道」と思い、見てみると・・・
岐阜県の貨物鉄道に改善指示…杜撰な保安取扱いや検査
美濃赤坂駅。西濃鉄道は写真左、ホームの向こう側で線路がつながっている。
国土交通省中部運輸局鉄道部は10月20日、西濃(せいのう)鉄道に対して保安監査に基づいた改善指示を行なったことを明らかにした。(省略) 美濃赤坂~乙女坂間の営業距離はわずか1.3kmで中間には駅がないため、保安方式にはスタフ閉塞方式が使われているが、実際にはスタフを用いずに運行していることが通報されたことから、7月20日から延べ8日間、保安監査が実施されていた。 その結果、2005年4月頃から2021年4月12日までスタフをほとんど用いていなかったことが判明した。 このほか、乙女坂駅構内のポイントやコンクリート枕木への交換について鉄道事業法上の手続きが行なわれていなかったこと、輸送障害の未届出、マニュアルとは異なる検査周期で列車検査を行なっていたこと、出発合図を行なっていなかったこと、JR貨物の機関車から自社の機関車に交換した際にブレーキテストを行なっていなかったことなど、杜撰とも言える安全管理が確認され、10月20日付けで改善措置を講ずる指示がなされた。 国交省では講じた措置について、11月22日までに報告することを求めている(ヤフーニュースより転載)
杜撰(ずさん)と言われても、車庫から機関車を1台しか出していないのだから、スタフを使用しなくても衝突事故が起きる筈もなく、完全にチクられたな~と思いつつ、「24輌もの貨車を牽引するならブレーキテスト位した方が良いかもね〜」と、秩父鉄道の事故を思い出しながら呟いた
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