国鉄B20は、大戦末期から敗戦直後の「非常時」に製造された20tの入替用機関車で、鉄道省郡山工場で5輌、富山の立山重工業で10輌の計15輌が製造された

鉄道省郡山工場で製造された1号機は、1946年(昭和21年)から1967年(昭和42年)までの21年間を小樽築港機関区で過ごし、廃車後、この万字線鉄道公園に保存されている 2009年(平成21年)7月

デザインなど無い角ばったドーム、水タンク、窓などが所謂「戦時型」の特徴。台枠幅しかない端梁も寂しい。エアーブレーキは非装備であったが、何故か1号機にはエアーホースが付いている

リアの端梁は更に悲惨で、せめて車体幅のエンドビームが欲しかった

ドームには、十字の付いた鐘と鳥が付いていた

水タンクの端の不思議な場所に手摺りが付いている

水タンクとボイラーの間には、かなりの隙間。給水口の蓋は、変形の六角形であった

焚口戸周囲もあっさりしていて、テコ式の逆転機が一際目立つ

国鉄万字線朝日駅跡地に出来た万字線鉄道公園に静態保存されている 2009年(平成21年)7月