富山県高岡市にある曹洞宗高岡山瑞龍寺(ずいりゅうじ)は加賀藩二代藩主前田利長公の菩提を弔うために、約20年の歳月を掛けて建立された寺院である

境内に入ると、まず総門が現われる。正保年間(1643年~)の建立で重要文化財

総門をくぐると砂利が敷き詰められた庭に驚かされる。奥に国宝の山門が見えてくる

重厚な山門の左右には金剛力士像が安置されていて、楼上には釈迦如来と十六羅漢が祀られている

山門の奥は砂利から一転して芝生が敷き詰められた空間となり、屋根が鉛板で葺かれた国宝の仏殿が現われる

伽藍は完全に中国の寺院建築を模して建立されている

さらに仏殿の奥には、これも国宝で総桧造りの法堂(はっとう)

禅寺では東司(とうす)と呼ばれる雪隠(せっちん)。要するに寺の便所であるが、その跡には東司の守護神、 不浄を清めると言われる烏枢沙摩(うすさま)明王が祀られていた