スイス型鉄道模型ファンなら知らない人はいないメーカー「フェロー・スイス」社の社主であったアドルフ・ブライテンモーザー氏が、11月15日に亡くなられていた事が「フェロー・スイス」社のホームページで発表された

ブライテンモーザー氏は、乗工社とタッグを組んでスイスメーターゲージの中でも「氷河急行」の走る路線を中心にHOスケール(HOm)とOスケールの車輌を製作し「フェロー・スイス」として発売。やはりスイス在住であったシンガー氏によるウェザーリング(シンガー・フィニッシュ)も相まって、世界中で高く評価されるようになり、「工芸品」と言われるまでになった

氏のご自宅兼ショウルームはスイス北部トッゲンブルクの谷間、BT(ボーデンゼー・トッゲンブルグ鉄道)の終点ネスラウに近いクルンメナウあった 1997年(平成9年)10月

ショウルームのある丘の上からクルンメナウ村の中心地を望めた

BT沿線にショウルームがあった縁で、BTの開通75周年にはこの「RABD4/12」電車のHOスケールモデルを依頼され製作。フェロー・スイス社/乗工社による唯一のHO・16.5mm模型となった  1997年(平成9年)10月 ネスラウ

ウィットに富んだジョークを飛ばす温厚な人柄であったブライテンモーザー氏。アートプロのレイアウトに来られた事も懐かしい思い出で、今は只々、ご冥福を祈るばかりです