昨年は、庭のみかんが大豊作となり、大きくなってしまった木から収穫するのにたいそう難儀をしてしまったので、今年の3月に大掛かりな枝切りをした

その枝切りが更に引き金になったのか、4月の中旬には、白い花がミカンの木一面に咲き誇ってしまった。今年も豊作の様である

みかんで思い出すのは、やはり何方でも口ずさめる「みかんの花咲く丘」。「みかんの花が 咲いている 思い出の道 丘の道 はるかに見える 青い海 お船が遠く かすんでる」という童謡である。2番はどんな歌詞だったかなと思い、調べてみると・・・

驚いた事に、歌詞に「みかん」が登場するのは最初の「みかんの花が咲いている~」だけで、2番どころか3番にも「みかん」は皆無で、最後まで「みかん」には触れることもなく終わってしまっているのだ。どうやら当時大ヒットしていた「リンゴの唄」の二番煎じを狙って「みかん」で作った歌のようである。作詞の動機は不純であったと思われるが、童謡としては戦後を代表する名曲となったのは皮肉な話である