鹿島鉄道は、常磐線石岡駅と鉾田を結んでいた非電化の鉄道である。元の関東鉄道鉾田線から1979年に分離された会社で、もともと赤字線だったものを分離しただけなので、黒字化への成す術もなく、さらに悪いことに頼みの綱だった百里基地への燃料輸送が2001年に終了すると、翌年には、貨物輸送がすべて終了となってしまった。そうなると、残るは自治体の支援しかなく、それでも5年間は支援を受けて延命したが、残念ながら2007年3月末をもって廃止となった

廃止目前の2007年1月に訪れたが、特に多くの鉄道ファンがいる訳でもなく、淡々と普段通りの業務を消化していた。キハ714が廃線まで稼働していたのは嬉しかったが、このヘッドマークは何とも不快だ 借宿前~巴川間

借宿前駅に到着したキハ714。キハ714は、元の夕張鉄道キハ251で、1976年に関東鉄道鉾田線に転入している。湘南顔の20m車は、鉾田線でも一番人気の気動車であった 2007年1月

ヘッドライト以外は最高のプロポーション。NH-38台車が渋い

2004年1月の石岡機関区では、冬の光を浴びて714が暇そうに日向ぼっこをしていた