モデルス・イモンより「頚城(くびき)鉄道2号コッペル」のキットがリリースされた。以前から発売されていた製品のリニューアルであるが、新たに、モーターにフライホイールを取り付け、ボイラーには高価なタングステンのウェイトを搭載している。どこまで走行性能が向上したのか楽しみである

原形仕様(上)¥40,000と現役仕様(下)¥43,000のキット組立見本(モデルス・イモンHPより転載)

これは余談であるが、タングステンウェイトといえば、発売時、10,000円もする(機種により6,660~10,000円)価格に驚かされたが、その牽引力の衝撃的な向上にはさらに驚かされたものである。ウェイトを搭載する場所が限られるC55、C57クラスの蒸気機関車が、金属製客車を10輌以上牽引する姿は、タングステンウェイト発売以前では想像すら出来ない事であった

頚城鉄道は、新潟県の旧直江津市にあった。旧百間町(ひゃっけんまち)駅と機関庫があった地が、現在「くびき野レールパーク」として整備され、年に数日間、一般公開されている。この年は、木製のディーゼル気動車「ホジ3」が動態化されたこともあり、大変な人出となった 2012年10月

整備されたコッペル製「2号機」。今にも動き出しそうなのだが、静態保存は寂しい

軌間762mmの頚城鉄道は、車体が小さいので軌間が広く見える。子供たちとヤンママに囲まれコッペルも嬉しそう

2号機は、コッペル社で1911年(明治44年)に製造された9t機関車。廃線後の1972年(昭和47年)からは西武鉄道に貸し出され、西武山口線で活躍した

頚城鉄道旧鵜の木(うのき)駅付近に残る築堤

頚城鉄道の終点、旧浦川原駅の建物は、この時、頚城バスの営業所になっていた。後方は、ほくほく線の高架橋 2012年10月