1977年2月、明治大学鉄道研究会の4年生追い出し旅行が長野・上山田温泉で行われた。寒い時期に何でこんな寒い場所でと思いつつ渋々出かけて行ったが、訪れた長野電鉄須坂駅では、屋代線(河東線)を始めとする各線に旧型電車が働いていて、今となっては貴重な思い出となった

大正15年製の東武鉄道デハ12(形式デハ3)が前身であるモハ401(形式モハ400)。大型のパンタグラフが素晴らしい。河東線専用に使用され、この年の10月に廃車解体されている

モハ401と編成を組むのが、同じく大正15年製の東武鉄道デハ11(形式デハ3)で、長野電鉄では最終的にクハ451(形式クハ450)となっていた

こちらは単行のモハ411。東武鉄道デハ13(形式デハ3)が前身である。踏切事故により前面が他の2輌とは異なっている

春闘を控えた時期だけに、モハ411は上の写真の翌日には、こんな姿に。「車両を汚すな!」と怒りが込み上げたが、「暖房完備せよ!」に「暖房がなくちゃ確かに寒いよな~」と撮りながら独り言


3輌共、最後まで木製ドアであった。ガラスに貼られた「手動扉」の文字が懐かしい

古めかしいが、立派なイコライザー台車

河東鉄道生え抜きのモハニ532(形式モハ530)。モハ400形と同じく1977年に廃車となっている