大井川鉄道井川(いかわ)線は、大井川鉄道本線の終点・千頭駅より井川駅までを結ぶ総延長25kmにおよぶ鉄道で、ダム建設という電力開発の為に設置されたトロッコ列車の様な鉄道である。1990年(平成2年)には、長島ダム建設により一部水没する路線に代わって、電化されたアプト式ラックシステムを使った最高勾配90パーミルという新線が開通していて、沿線の観光にも一役買っている

井川線は軌間1067mmとJR在来線と同じだが、車両限界が小さいため、レール幅がやたらと広く見える 千頭駅 2002年(平成14年)1月

終点井川駅に停車中の「いかわ」のヘッドマークを付けたDD204。愛称は「SUMATA」で、「すまた」の名は、井川線の奥にある名勝・寸又峡に由来している。DD20形は、1982年(昭和57年)から導入されたディーゼル機関車

同じ地点の停車中のDB3。当時は、加藤製作所の8t機DB1形が主力であったため、客車の2両牽引が限界であった 1976年(昭和51年)

川根小山駅にて、列車交換中。機関車は必ず高度の低い千頭駅側に付き、井川駅側には制御客車が付く

両国駅に停車中のDD203には「BRIENZ」の愛称。ブリエンツはスイス・ブリエンツ湖畔にある町で、ブリエンツ・ロートホルン鉄道の起点でもある 2002年(平成14年)1月

ブリエンツ・ロートホルン鉄道は1条のアプト式ラック・システムを採用。眼下にブリエンツ湖が見える 2000年(平成12年)6月

大井川鉄道の本社がある静岡県島田市がスイス・ブリエンツと姉妹都市となっている事が縁で、井川線の機関車に「ブリエンツ」「ロートホルン」という愛称が付けられたようである