円通院(えんつういん)は、松島にある瑞巌寺に隣接している臨済宗の寺院である

華やかな瑞巌寺とは違い山門からして渋い。山門の外に社務所がある

「名庭園」と謳われるだけあって、石庭とその奥には少し赤く色づいた紅葉の庭園が広がる

11月にはライトアップも予定されているというから、さぞかし美しい紅葉なのだろう

寺院の一番奥は鎌倉で多く見られるような切り立った断崖で、その手前に重要文化財で1646年(正保3年)建造の三慧伝(さんけいでん)がある

三慧殿の中には、美しい厨子があり、伊達政宗の孫で江戸城内で19歳で亡くなった(暗殺説もある)伊達光宗の騎馬像と殉死した七人の像が祀られている

三慧殿に比べると禅寺らしい質素な本堂「大悲亭」。光宗の父、第二代藩主忠宗が江戸から移築したと伝えられている。
本尊は聖観世音菩薩坐像

外国人観光客で賑わう松島や瑞泉寺の喧騒からは想像もつかない静かさである