オーストリアには狭軌鉄道の保存団体「Club760」がある。オーストリアン・ナローが軌間760mmであることからその名前が付けられている訳だが、クラブと言っても、ムールタル鉄道の廃線跡地を利用してタウラッハ鉄道という名前の保存鉄道を運営していたり、他にも動態保存の蒸気機関車を所有していたりと、何とも羨ましい位に本格的である。1996年9月、終着駅マウターンドルフに保存機関車「699.01」を訪ねた

田舎の終着駅にしては、お洒落なマウターンドルフ駅舎、兼クラブハウス

Dテンダーの「699.01」は、マリアプファルの近く町「ルンガウ」の名前を貰っている

「699.01」は、旧ザルツカンマーグートローカルバーン(SKGLB)所属。SKGLB当時は「No.19」と呼ばれていた

オーストリアン・ナロー蒸機の殆どはクラウス社リンツ工場製であるが、この699.01はソシエテフランコ・ベルジュ製である。ボイラー重心が低く、オーストリアの蒸気機関車らしくない所がよい(失礼!)

 

駅舎の近くの大木は、今も健在である  全て1996年9月撮影