「日立電鉄線」と呼ばれて親しまれていた日立電鉄は常磐線の大甕(おおみか)駅を中心に、常北太田と鮎川に路線を伸ばしていた

モハ13形が走っている頃に行きたかったのだが、訪れたのは既に営団地下鉄銀座線の2000形改造車が最後のご奉公をしている頃であった  1972年(昭和47年)3月 大甕~久慈浜間 ©MIYASHIRO

日立電鉄モハ13形は、神中鉄道(現在の相模鉄道)が1935年(昭和10年)に作った電気式のディーゼルカーを1943年(昭和18年)に電車化した車両で、東急を経て1948年(昭和23年)に日立電鉄に譲渡されていた。当然の事ながら、訪れた頃には既に廃車となっていたのだが、廃車車体が保存、使用されているという事を聞き、訪ねてみることにした 1972年(昭和47年)3月 大甕~久慈浜間 ©MIYASHIRO

モハ13形モハ15は、塗装こそ常磐線の様な色に塗られてしまっていたものの状態は良く、撮影当時、水戸の水工電設様の敷地で物置として使用されていた 2004年(平成16年)1月

製作当時は、かなり独特な正面の風貌であったが、日立電鉄時代の1965年(昭和40年)に切妻化の大規模改造が行われ、このスタイルになってしまった

モハ13形モハ16は、廃車当時の塗装のまま、鉾田市内でビニールハウスに囲まれて農業機器の置き場となっていた 2004年(平成16年)1月

形式、検査標記は廃車時のまま残っていた