関西本線で名古屋から7つ目の桑名駅から、新幹線が走る標準軌の約半分、軌間762mmの鉄道が出ている。近鉄とJR東海が乗り入れる桑名駅の脇にある西桑名駅から20km内陸に入った阿下喜(あげき)までを結んでいる三岐(さんぎ)鉄道北勢(ほくせい)線である

運転士との対比で車両の小ささが判る。西桑名駅を出た辺りは、北勢線の隣にJR東海、さらに脇には近鉄の線路が並走していて、歩行者専用の踏切を渡ると762mm、1067mm、1435mmの3種類の軌間を同時に見る事が出来る 西桑名~馬道間  2020年(令和2年)11月

北勢線のハイライトは、やはり麻生田(あそうだ)~楚原(そはら)間であろう。麻生田~楚原間の楚原寄りには、有名な「めがね橋」と「ねじれ橋」がある めがね橋を行く272+147+172

「めがね橋」を過ぎると、下笠田八幡神社の鎮守の森を避けるように急カーブを描く 272+147+172

道路の下を貫けると、景色が開ける。秋空に三岐鉄道の黄色が生える 麻生田~楚原間 141+136+142+273

麻生田~楚原間は員弁(いなべ)川の河岸段丘部分が雑木林になっていて、北勢線はその雑木林に沿って進む 276+135+134