新潟県の代表的なローカル私鉄として存在した新潟交通と蒲原鉄道。方や、新潟鉄道の車両が殆ど解体されてまったのに対し、方や、蒲原鉄道の車両は殆どが保存されているという、その鉄道や車両に対する地域の方々の愛着は両極端である

蒲原鉄道モハ61。モハ61の前身は、西武鉄道クハ1231形1232(武蔵野鉄道クハ5855形5856)で、西武所沢工場で電動車化、両運転台化の改造を行い蒲原鉄道に譲渡されている。
村松駅停車中のモハ61 1999年4月

冬鳥越スキーガーデンに保存されたモハ61。台車はDT10。スタイルの良さは蒲原鉄道第一である 2003年8月

モハ71は、西武鉄道クハ1211形1211を譲渡されたもの。モハ61と同じく西武所沢工場で電動車化、両運転台化の改造を行い入線している。廃車前はクハ10とコンビを組んで朝のラッシュ時間に活躍した。村松駅構内のモハ71 1999年4月

モハ71とコンビを組んでいたクハ10。2両共に、鉄道廃止後は個人の方が引き取られて写真の様に屋根を付けて保存されていたが、その後残念ながら解体されたようである。そして、この屋根は村松駅ホームの屋根を移築したもの 2001年7月

クハ10は、国鉄キハ04(キハ41000)の払い下げ車両である。車内のボックスシートもキハ04時代そのままで、台車も気動車のTR26を最後まで履いていたので、解体されたのは残念 2001年7月