新潟交通電車線は、白山前(県庁前)と燕駅間36kmを結んでいた軌間1067mmの併用軌道と専用軌道を有する鉄道であった。1992年に併用軌道の白山前~東関屋間が廃止、よく1993年には月潟~燕間が廃止され、東関屋~月潟間だけが取り残される形となってしまった。こうなると利用客の減少はさらに加速されていき1999年4月4日をもって全線廃止となってしまった

新潟交通電車線の廃線時に終点であった月潟(つきがた)駅舎。駅は、中ノ口川の築堤上に造られていて、現在は「旧月潟駅周辺公園」になっている。新潟交通のキ116、モワ51、モハ11の3両が静態保存されていて、管理は「かぼちゃ電車保存会」が行っている 2003年(平成15年)8月

キ116は、国鉄のキ116(形式キ100)を譲り受けたもので、号機の116をそのまま使用。冬はモワ51と組んで除雪作業をしていた。それにしても、公園内の不自然な位置に新設されたホームは、全く無駄な構築物

モワ51に推進させてラッセルを行うため、モワ51の制御装置がキ116の運転席に装備されていた。車内には大型のシリンダーとだるまストーブ

モワ51は、全国的にも珍しい電動有蓋貨車で日本車両製。キ116と連結されていない方には、スノウプロウと言うよりラッセルといった方がよい位に大型の雪かきを装着

モワ51の雪かきと、併用軌道線名残の排障器

モワ51の台車は、モハ11と同じ日本車両D-14

モハ11は、旧型になった先代のモハ11を、日本車両製車体(所謂、日車標準車体)に乗せ換えてリニュアルしたもので、1966年(昭和41年)に実施された