DF200が北海道から愛知機関区に転属になり、関西本線で使用が開始されたので、稲沢~塩浜間にスポットを当ててみた。
四日市貨物列車最新事情1 セメント輸送

三岐鉄道東藤原駅にある太平洋セメント藤原工場は、後ろに聳える藤原岳から採掘した石灰石でセメントを生成していて、このセメントを船積みする四日市港まで運ぶ作業に鉄道が利用されている。東藤原からJR富田駅まではタキ1900からなるセメント列車を三岐鉄道のED45が重連で牽引し、JR富田からはJR貨物のDD51に引き継がれる

三岐鉄道丹生川駅を通過する重連のED45

三岐鉄道からJR貨物へとタキ1900の受け渡しが行われる富田駅。富田~四日市間は1日4回、DD51のピストン輸送が行われ、同一機関車による仕業となる。JR富田駅は構内が広く、ホームが上り下りに分かれ、中に留置線もある為、関西本線の貨物列車撮影には絶好の駅である

四日市駅まで来たセメント列車は構内で一旦停止し、作業員をデッキに添乗させるとすぐに出発して倉庫地帯を進み、5分程で末広橋梁に到達する。橋梁を渡り終えた先のヤードで貨物を切り離して機回しをし、太平洋セメント出荷センターから出てきたタキ1900の空車を受け取ると、再び末広橋梁を渡って四日市に戻り、この間約5分の早業

ヤードと出荷センターの間は、太平洋セメントの入れ替え機が担当する。その名もDD511