「池尻大橋」で書いた旧大山道の脇にあった稲荷神社を訪ねる機会があった
前回は鳥居を潜りもせず、境内も薄暗かったので確認もしなかったが「池尻稲荷神社」とある。神社の由緒には約360年前の明暦年間に地元の産土神(うぶすながみ)として創建とあるので「おら達の村にも鎮守の神様が欲しいな~」「なら、涸れずの井戸がある所がよかんべぇ」と言ったかどうかは分からないが、多分そんな雰囲気で創建されたのであろう 2021年(令和3年)2月
東京空襲の火災からも免れた拝殿は1930年(昭和5年)の建立。風格があり立派であるが、周りをビルに囲まれて窮屈そうである。旧大山道からの参道と拝殿の向きが微妙にズレていて不思議
手水舎になっている「涸れずの井戸」は、創建当時からどんな日照りの時でも枯れなかったと言われていて、井戸は今も健在。昔から大山道を行き来した旅人の喉を潤していたのだろう
現在は、玉川通り側に大きな鳥居が出来てこちらがメインの様になっているが、拝殿の向きからして、やはりこちらは裏参道の雰囲気
近くの世田谷公園にD51が保存されているというので立ち寄ってみたら、何と門デフのD51 272号機。D51の門デフは余り好みではないが、貴重な保存機である事は間違いない
272号機は、広島機関区から小郡、糸崎と移動した後、熊本機関区に移っていて、この時期にデフが門司鉄道管理局スタイル(門デフ)に交換されている。1970年(昭和45年)に山陽本線と美祢(みね)線の乗換駅にある厚狭(あさ)機関区へ転属になったが、1972年に残念ながら廃車となっている