45年前の1976年(昭和51年)3月、山陰本線の大田市(おおだし)に近い仁万(にま)の宿で「石見銀山という面白い場所があるから行って見ては?」と言われた。朝から雨も降っていて撮影もままならぬので、おススメに従うことにした。仁万駅から大森という町にバスで向かう途中、山間部に入ると雨から雪模様となった

石見銀山という名前は「石見銀山・猫いらず」という子供の頃には何か恐ろしい名前で記憶のある殺鼠剤で知っていたが、苔むした石造りの構築物が多く見られる大森町は、アンコールワットやボロブドゥールなどの遺跡を彷彿とさせるものであった。石室山羅漢寺

階段も石を削り出したもの

銀峰山清水寺(せいすいじ)山門の立像も石造りであった

それにしても、白壁が落ちた土蔵や、朽ち果てて廃墟と化した家々が並び、江戸時代に幕府の直轄地・天領として繁栄した地とはとても思えなかった