千葉県の内房と外房を結ぶ中央部を小湊鉄道と接続して結んでいるのが「いすみ鉄道」である。房総とはいえ内陸に入ると氷点下の気温になり、養老渓谷付近では巨大な氷柱が出現する事もある

いすみ鉄道では、総元(ふさもと)~西畑間が好きな撮影地だ。霜が降りて、まだ日が当たらない鉄路を、上総中野行きの2番列車が現れた いすみ300型302 2021年(令和3年1月)

いすみ鉄道では国鉄車輌を所有していて、土日祝日は「急行列車」と称して車両を運行しているが、平日は軽快気動車のみの営業となる(「急行列車」は、コロナ禍で緊急事態宣言が発令されているため、只今運休中)

後ろの木々には朝日が当たっているが、切り通しの日陰部分の霜はまだ解けていない いすみ300型302

8時半になると、光が当っている場所の霜が解けて水蒸気があがり、靄のようになった いすみ300型301

昼近くになると総元~西畑間のSカーブにも日が入ってきた。車両は、国鉄のキハ20をモチーフとした、いすみ350形351

国鉄のキハ20をモチーフとしたのなら、いっその事、国鉄色に塗装していただきたかった

 

上総中野発大原行きの一番列車には朝日が正面から当たり、周囲の森も朝日に染まる。キハ20 1303

350形の顔をして、内装は300形というこの車輌は「いすみ303」か「いすみ353」となる予定だったのだろうが、国鉄気動車と同じ塗装で新製されたため、まさかの「キハ20 1303」という番号が与えられた。妻面に「形式 キハ20」と書かれているのを見るとドキッとする