2004年(平成16年)、ナローゲージ・ファンにビック・ニュースが舞い込んだ。神戸在住の実業家の方が亡くなられ、その方が所有していたトンネルの中から頚城鉄道の車両が出てきたというのである。それも、トンネルの一番手前に置いてあった車両こそ流石に損傷が激しいものの、その奥の車両達は殆ど廃止頚城鉄道線廃止当時のままという驚くべき内容であった

ファンにとっての歴史的発見から、2年ほど経った2006年(平成18年)11月、保存車両を見学する機会をいただき、新潟県上越市にある旧頚城鉄道線百間町車庫を訪れた

発見された車両達とは別に、2号機は西武山口線への貸し出しが終了すると、頚城の地に戻り、保存されていた 2006年(平成18年)11月

省形のオイルポンプが付いている。作用棒が弁装置に延びる

スチームドームの脇に付いた加減弁。加減弁の引き棒がキャブへ延びる

ドイツのコッペル社で1911年(明治44年)に製造された2号機は109歳。日本の輸入代理店の銘板

シリンダー上部のボルト・ナットの数が凄い

2号機コッペルの特徴は、この珍しいアラン式弁装置

1966年(昭和41年)に廃止された後、放置されていた2号機は、1972年(昭和47年)国鉄長野工場で再び動態化された後、西武山口線に貸し出された