1974年12月中旬、数日前に降った雪がまだ残る寒い日に栗原電鉄を訪れた。当時は、東北本線石越駅から25kmほど栗駒山地に入った細倉駅まで旅客と貨物の営業を行っていた。

細倉駅に停車中のED35(351)。東洋電機独特のスタイルで、元は東武鉄道日光軌道線で働いていたED661。愛嬌はあるが、何とも力の無さそうな機関車である

木造有蓋緩急車ワフ7(73)

若柳車両区のED20(203/202)。栗原電鉄のナロー時代からある機関車で、当時はED18と称した

石越駅で停車中のC15(152)

若柳車両区で佇むM18(181)。旧西武鉄道モハ204で、栗原電鉄に来てからはM161と称していたが、車体延長工事によりM181に改称された

1987年の貨物営業廃止にともない赤字経営に拍車がかかり、1995年からは、内燃化して「くりはら田園鉄道」と改名して再建を図ったが、2007年に全線廃止となった