2008年(平成20年)5月、羽後交通デハ3を見学する為、羽後町西馬音内(にしもない)に向かった。途中、羽後交通のロータリー式雪掻き車ユキ3が何処かにあるはずだという話が出て、早速、車で走り回り探索が始まったが、不自然な小屋が畑の中にぽつんとあるのを見つけた

農機具小屋にしては、明らかに不自然な2枚窓

ドラム缶に寄りかかっているのか、傾いている。屋根には煙突の穴らしきものが見える

確かにユキ3の特徴であるセンタードアがあり、手すり部分に羽後交通の社紋が見えるので、間違いない

反対側に回ってみると、「社紋」、「羽後交通」、「ユキ」が判別出来、その下は、おやっ?「3」ではない文字!この文字のカーブからして、どう考えても数字は「2」!それも、白文字ではない?どうなっているのか?廃車体になった後、何方かが書き換えたか?

RMライブラリー「羽後交通雄勝線」の著者:若林 宣氏はその著書で「一部にユキ2の車体とする誤伝があるようなので、これを機に正しておきたい」と書かれているが、どう見ても「2」に見え、疑問が湧いてくる。もともと無許可で製造され、車籍もなかったようなので、改番等も考えられるが、今となっては何とも判らない車両である

数年後の大雪の際に、雪の重さで完全に潰れてしまったという話を西馬音内の方の便りで知った