2009年7月、異常低温の初夏となった北海道遠軽(えんがる)町「丸瀬布森林公園いこいの森」に雨宮製作所製の21号機を訪ねた

21号機は、雨宮製作所が1928年に製作した武利意森林鉄道向けの19号機で、後に、改番により21号機となった

1958年に廃車となったが、地元丸瀬布町(当時)が解体に強く反対して町への譲受に成功し、1976年に丸瀬布町に正式移管。その後、1977年には本格的なレストアを行い、動態化となった

多くの方々の努力で蘇った丸瀬布の雨宮21号機は、丸瀬布いこいの森内に2kmにおよぶ軌道を整備され、安住の地を得た

腰の高い車体の割には動輪が610mmと小さく、このアンバランスな感じが逆に21号機の魅力。嘗て、乗工社が1/87丸瀬布21号機の模型を製造していた。大変良く出来てはいたが、如何せん動輪が大きかった

「いこいの森」は、深い原生林に囲まれて、緑一色。森林浴をしながらの撮影となった。立派な道床が目を引く