2015年の4月頃、「さくら」と名付けた母ねこが子ねこを4匹産んだ。もう1匹「かぶ」と名付けた母ねこが、同じく子ねこを4匹連れて戻って来た。「戻って来た」と書いたのは、「かぶ」は、前回の出産後、育児放棄をしていなくなってしまった猫だからである。そんな訳で、我が家の庭は、合計8匹の子ねこが走り回る事態となり、どの子が誰の子なのか分からなくなった。そして数カ月が経った時、今度は「さくら」がまさかの育児放棄をして行方不明となり、8匹の子ねこ達は「かぶ」が育てる事になった。ただ、以前に育児放棄した償いなのか「かぶ」はこの8匹の子達の面倒をよく見たし、他の親ねこ達も子育てをよく手伝っていた

2015年5月、まだ「さくら」(右上の親猫)は子育てをしていた。左下は「おぐ」。「おぐ」は、以前「まこ」「はな」の育児放棄をしたが、他人の子の面倒はみていた。8匹の子ねこ(「おぐ」の陰に1匹)の内、3匹は飼い主さんが見つかったが、5匹は我が家に残った。5匹の中の1匹。右上が当時の「みーおん」である

「みーおん」は、2016年11月頃には、育児放棄をした母親の「さくら」と共に行動していて、私の職場の窓辺に来ては、おやつをねだっていた。だが、ある日を境に「さくら」は一切顔を見せなくなり、続いて「みーおん」も顔を見せなくなった。4日後に姿を現した「みーおん」は、体のあちこちに噛まれたキズがあり、その場で保護した

同居ねこ6匹の内5匹は、育児放棄された子供達であるが、「みーおん」は避妊手術をした後、地域ねことしてリリースされていたので2年弱、外で暮していた子である

外は怖いのか、ケージの中が大好き 2018年1月

「みーおん」は地域ねこだったので、避妊手術の際、耳の先に印をしている。桜の花のようにカットするので「さくらねこ」ともいわれるが、「みーおん」は雑にカットされている2018年12月