昨年、「クラシック・ストーリー」社は、代表をしておられた山川氏の逝去により残念ながら幕を閉じた。数々のジオラマ用建物のキットを製作販売しておられたが、逝去される数年前から体調が悪かったのか製品の生産が進まなかった為、市場に全くそのキットを見る事がなくなってしまっているのは、本当に残念な事である

手元に保存していた1/87スケールの「夕暮れのバス営業所」(定価¥29,400)を「ごま船渠」社に組み立ててもらった

クラシック・ストーリーの真骨頂は、やはり建物の木製骨組みの素晴らしさと、トタンを貼ってしまうのが勿体ない位の梁の表現であった。裸電球に照らしだされた所内は素晴らしい雰囲気だ。停車中のバスは、1/87スケールのさかつう製いすゞBXD30。そのバスをパインコーン・プロダクツで特製塗装仕上げを施した模型で、バスのモデルとしては秀逸である

夏の日差しで蝉の声が聞こえてきそう。錆が出始めた雰囲気の看板も良い

子供の頃、こんなトイレ(というより、便所)があったな~!カラカラカラカラッと換気音がして、臭って来そうである(失礼)

脇の窓は開け放した状態にしておけば良かったと後で後悔

トタンの感じも中々。ただ、ベース板の上に乗った土台がいただけない。何故こんな仕様にしたのか首をひねるばかり

11月7日より「さかつうギャラリー」にて「山川さんのクラシック・ストーリーを偲んで」と題して企画展が行われている。ご興味のある方は、足を延ばしてみてはいかが!