石狩川が旭川の盆地から石狩平野に流れ出す地点は、山が迫り川幅が急激に狭くなる。急流を神と見たのか、奇岩を神と見立てたのか、この地域はアイヌの民から「カムイコタン」(神の住む場所)と呼ばれたていて、函館本線が開通した1901年(明治34年)には「神居古潭(かむいこたん)」という駅が開業している

1969年(昭和44年)に函館本線が電化された際、トンネルを新線が通過する事になり、神居古潭駅は廃止となった 2009年(平成21年)7月 

ホームが残り、復元された駅舎は当時の姿を伝えているが、残念なことに線路はなくサイクリングロードとなっている。ただ、自転車の姿など1台も見たことがない 2020年(令和2年)6月

駅名標も立ち、立派なホームである。線路に戻せば京都の保津峡のようになりそうだ

神居古潭付近は、石狩川とは思えない位に川幅が狭くなる

石狩川にかかる歩道橋。駅は奥に写っている森の中に有る為、この橋を渡らないと駅には行けない。逆に言うと、橋の先には駅しかなく、集落は全て石狩川の手前にある。この木造橋は1938年(昭和13年)製で、名前は大きく「神居大橋」。この橋の手前にある国道も近くにトンネルが出来たため旧道となり、静かな神居古潭駅となっている 2009年(平成21年)7月