鹿島鉄道は、常磐線石岡駅と鉾田を結んでいた非電化の鉄道である。元の関東鉄道鉾田線から1979年に分離された会社で、もともと赤字線だったものを分離しただけなので、黒字化への成す術もなく、さらに悪いことに頼みの綱だった百里基地への燃料輸送が2001年に終了すると、翌年には、貨物輸送がすべて終了となってしまった。そうなると、残るは自治体の支援しかなく、それでも5年間は支援を受けて延命したが、残念ながら2007年3月末をもって廃止となった

始発駅・常磐線石岡に停車中のキハ601と留置線のキハ432。良い雰囲気の駅であった 2004年(平成16年)1月

石岡駅に停車中のキハ432

常陸小川(ひたちおがわ)駅は、長年、DD901が留置されていた事で、訪れた人も多いと思う。駅より立派な貨物上屋(うわや)が印象的で、米や農産物で溢れていた時代もあったのだろう。残念ながら、DD901は撮影の翌月解体されてしまった 2007年(平成19年)1月

霞ヶ浦に近かった桃浦駅は、駅舎の割にはホームが異常に長かった。嘗ては霞ヶ浦桃浦水泳場というのがあったそうなので、その観光客対策だったのか? 2007年(平成19年)1月

同じく霞ヶ浦湖畔にあり、付近に民家も無かった浜駅。かつては霞ヶ浦を下って鹿島神宮への定期船が発着していたというのだが、その面影はなかった 2007年(平成19年)1月

借宿前(かりやどまえ)駅を出発するキハ714 2007年(平成19年)1月

あまり終着駅の雰囲気がなかった終点の鉾田駅 2004年(平成16年)1月