高松琴平電気鉄道は、四国唯一の標準軌道(1435mm)の鉄道であり、琴平線、長尾線、志度線の三線を有し、地方都市の民営鉄道としては最多の保有車輛数を誇る。ただ、鉄道の中心である瓦町駅の再開発でそごうと提携した為、そごうが破綻すると煽りを受けて経営破綻し、2001年に民事再生法適用を受けている。写真は1998年5月で、「コトデンそごう」開業の翌年であり、まだ暗雲が立ちこめる前である

長尾線の終点・長尾駅に停車中の1000形100。1926年に製造された生粋の琴電生え抜き車で、100・110・120・130・140の5輌が在籍した。100形ではなく1000形としたのは、見栄を張ったのかどうか分からないが、不思議な形式、車番である

100と編成を組むが5000形500。1928年製の増備車であり、500・510・520の3輌が在籍した

1000形の台車は、汽車会社ボールドウィン78系。弓形のイコライザーが立派だ

白山をバックに長尾駅に進入する5000形510。510の貫通扉の窓は上部方向に長くなっている。510は1998年に廃車

510と編成を組むのは1000形130

高松築港駅を出発する510+130の編成。駅を出ると高松城の城壁と堀を回り込む様に走る

瓦町駅で留置中の3000形315。1000形の両運転台タイプだが、この形式がまた厄介で、5輌製造された3000形の車番は300、315、325、335、345となっている

志度線を走る3000形345