2011年2月、四国・広島の団体旅行を抜け出し、呉にある大和ミュージアムを訪れた。同館には1/10スケールの巨大な「戦艦大和」の模型があり、どれ程の大きさなのか一度見てみたいと兼ねがね思っていた

流石に26mもある1/10模型の大きさには驚かされた

模型的にも考証に基づき作られていて素晴らしい。だが、本当に度肝を抜かれたのは、実は戦艦大和の模型ではなかった

それは、大和ミュージアムの隣にある「海上自衛隊呉資料館・てつのくじら館」に展示しある実物の潜水艦「あきしお」であった。走っている車と比較すれば、その船体の大きさが分かるが、強烈な存在感に圧倒された

2006年に、全長77m、重さ2200tの船体をクレーンで吊り上げ設置したという。内部も、機密エリアがあり全てではないが、一部は公開されている。必見の価値あり

大和ミュージアムに展示してある「零式艦上戦闘機62型」所謂「ゼロ戦」

中島飛行機の「栄31甲型エンジン」。大戦中の代表的なエンジンである

大戦中に日本軍のみが開発、実用化出来た酸素魚雷「九三式魚雷」

館内には「特攻兵器」という負の遺産も展示されていた。代表的な一人乗り人間魚雷「回天」。この兵器で100名以上の若者が亡くなっていて、なんとも悲しい気持ちになった。こんな小さな潜航艇に若者を乗せ「死ね」という国家に正義などない

こちらも特攻兵器である二人乗りの特殊潜航艇「海龍」

これらの特攻兵器も、そして、最後は特攻兵器となった「大和」も、みな狂気が生み出した「乗り物」である