インターラーケンからユングフラウ・ヨッホを目指すには、グリンデルヴァルトかラウターブルンネンを経由して、ユングフラウ鉄道の起点となるクライネ・シャイデックまで行く訳であるが、どちらのルートを利用しても、徒歩以外では必ずウェンゲルンアルプ鉄道(WAB)に乗ることとなる

アイガー北壁をバックにラウターブルンネンに向かう列車。カメラを構えると警戒の為か必ず牛がやって来て撮影場所の変更を余儀なくされる クライネシャイデック~ウェンゲルンアルプ間 1992年7月

WABは、軌間800mmのリッゲンバッハ式ラックシステムを採用している。インターラーケンからユングルラウへ電車で行くのにはBOB➡WAB➡JBと次々と乗り継ぐ訳だが、それは軌間が1000mm➡800mm➡1000mmと変わる為スルーの列車を走らせられないからだ。日本だと「利便性」とか言ってあっという間に軌間を1000mmに合わせて乗り換えなしの列車を走らせるであろうが、スイスではスペースが確保出来ないという地理的な問題なのか、意図的に観光客を乗り降りさせて「お金を落とさせている」のか定かでないが、観光地は特に乗り換えが必須だ 1992年7月

WABは、クライネシャイデックをサミットとして、グリンデルヴァルトとラウターブルンネンの両側から登っていく鉄道で、動力車が必ず下側になるように運行している為、サミットを越えて列車が走る事はない。写真は、片方の起点駅ラウターブルンネン。右後方には落差300mのシュタウプバッハの滝が見える 1992年7月

この時代の車両の定番、センタードア。右が禁煙室、左が喫煙室と、なかなかオシャレである 1992年7月

スイスはやはり晴れて山が見えないと寂しい。一瞬の雲間からアルプスが顔を出した 2000年6月

クライネシャイデックの留置線に停車中のBDeh4/4 118号機。後方に新型車両があったが、趣味の対象外の「芋虫電車」 2001年10月

同じくクライネシャイデックの留置線に停車中の車両達 2001年10月