国鉄1080形蒸気機関車が京都鉄道博物館に移り、なんとなく寂しくなった栃木県佐野市葛生(くずう)であるが、この嘉多山(かたやま)公園には「東武鉄道30号機(B3)」が保存されている

30号機は、東武鉄道の自社発注機でイギリスのピーコック社が1914年に製造した4-4-0のイギリスらしい魅力的な機関車である。ゆったりしたロッドが美しい 2017年12月

模型のようにフィニッシュ・ワークが施されている訳ではなく、日差しが強すぎて写真が見辛いため、ハイトーン加工してあるので実車より白く見えている

ランボードは火室の部分まで広く、その先は段を付けて幅が狭くなっている

30号機は1915年から1966年まで東武鉄道で使用された。機関手席が右側にあるので、当然、逆転棒が右にくる

時代を感じるバッファー(緩衝器)の取り付け穴が、残っている

斜めに設置されたシリンダー。先台車に当たりそうだが

キャブ内には第2動輪のカバーが大きく突き出ている

テンダー台車の深い板バネが時代を感じる

テンダーとキャブの仕切り板がキャブ屋根ぎりぎりまで延びている

同形(B3形)の東武鉄道34号機が、何故か東京都大田区萩中交通公園に保存されている